子どもの生きる力を育む(特集)
*正しい知識を持って性感染症を予防しよう 早乙女智子(神奈川県立汐見台病院産婦人科)
性感染症といえば、かつてはある特定の行動をする人や、特定のところに流行する病気だと考えられていました。しかし、現代は、無症候性感染であるエイズなど、ウイルス感染が増加し、若者の病気といわれるまでになった。ここでは、最近の性感染症の動向や改善策を紹介する。
*現代病である花粉症とどう付き合っているか 石塚洋一(帝京大学溝口病院耳鼻咽喉科)
花粉症は国民病といっても過言ではない。今のところ花粉症を根本的に治すような治療方法が見つかっていないので、花粉症をよく理解し、予防と対策を日常生活の中で実施する必要がある。ここでは、花粉症の見分け方、花粉症の防ぎ方などを紹介する。
*学校で行うストレスマネジメント教育の実際 山中寛(鹿児島大学大学院人文社会科学研究科)
ストレスマネジメント教育とは、ストレスを適切に自己コントロールできるようになることを目的とした教育的な働きかけである。さらに、より効果的なストレスマネジメント教育を行えるように考案されたものの一つに、ペア・リラクセーションがある。ここでは、ペア・リラクセーションの方法とその効果を解説する。
●私の提言
若者の性感染症の増加をいかに防ぐか 赤枝恒雄(赤枝六本木診療所)
性感染症の知識が必要な時期に学校や家庭で知識を与えないことは、性の無視、ネグレクトではないか。
性教育をする先生は悪いとか、配布したコンドームを取り上げる教師。性について一切触れようとしない保護者。
一方で、アダルトビデオ(AV)をはじめテレビ、雑誌、新聞などから流れてくる性のゆがめられた情報。そこでは、セックスは楽しい、おもしろい、気持ちいいものだとオーバーに表現されている。つまり、セックスは、子どもたちにとって、何よりも興味深い対象になってしまった。
その結果はご存知の通り、性感染症の増加、若年者の出産や中絶、レイプ、性風俗店の氾濫でわかる。バージンがお荷物という若年女性に至っては、性を売り物にする。買う大人が悪いのはもちろんだが今では、援助交際の90パーセントは少女の側から持ちかけられている。こんな若年者の性行動に関しては保護者はいまだに「うちの子に限って」を念仏のように唱えて、無関心を装う。しかし、事態はどんどん悪化している。
この現実を誰が、どのように改善していくのか。これはとてつもなく大きな問題で、全ての大人が一人ひとり真剣に取り組まなければならない。
日本国は滅びる。コンドームをつけないほうが気持ちいいとか、やらせてくれなきゃ付き合わないなどという若者は多い。日本ではいずれエイズ爆発が起こるといわれている。クラスメートの一人が発病したら、その学校ではほとんどの生徒がエイズウイルスに感染している。もう手遅れなのだ。
家庭で子どもを大切に育て、教育する。義務教育の終わる中3では、性のリスクについての知識がないと卒業させない。地域では子どもを守る取り組みができるはずだ。コンビニや本屋からの悪書の追放は町会レベルでできる。
今すぐ大人が、保護者が、教師が、評論家ではなく子どもに近づいて話しをしよう。女の子の大切さ、子宮の偉大さ、そして我慢することが愛につながることを。
*巻頭インタビュー・自分から子どもの心に向き合って
この人に聞く・・・藤崎育子(開善塾教育相談研究所・相談室長)
不登校や引きこもりの子どもを抱え、カウンセラーに相談する保護者が後を絶たない。そんな保護者の元を自ら訪れ、子ども自身と向き合うカウンセラーに話をうかがった。
*子どもの心「万能感から抜け出すことに苦しむ子」 富田富士也(子ども家庭教育フォーラム代表)
*子どもの食「女子中学生にみられる健康面の課題とやせ願望」 小松啓子(福岡県立人間社会学部人間形成学科教授)
*子どもの性「思春期の性と健康」 荒垣憲二(静岡県伊東市立伊東市民病院院長)
*20年後、30年後を見据えた子どもたちのからだづくり⑩
「からだづくり・健康づくりのための食事」 梶岡多恵子(愛知学院大学心身科学部健康科学助教授)・都竹茂樹(日本ボディデザイン医科学研究所)
*他
定価:700円(税込み)
発行:株式会社 健学社
住所:東京都千代田区富士見1-5-8 大新京ビル
TEL.03-3222-0557 FAX.03-3262-2615
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