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2007年2月23日 (金)

思春期の性と健康 ⑫

親とうまくやるために 2

親とのコミュニケーション:親は君を困惑させ、自分がうろたえることを恐れている。彼ら自身も思春期時代に親から適切なアドバイスをもらってはいないからだ。どうやって信頼関係を構築するか。

・親を喜ばせる:家事や庭仕事を自発的に手伝い、そのときに君の問題を持ち出す。

・親がリラックスしているときに話す。

・理解しやすい話題から:(略)

・親の見方を尊重していることを示す:親がどうしてそう思うのか聴こう。親の考えを理解すべく努力しよう。(略)

・敬意を払う:親や年長者は尊敬されることが好きだ。君は不満があっても、怒鳴ったり、親を見下したと思わせてはいけない。彼らの価値観に敬意を払う必要がある。もし君が異なる価値観で生きるとしても、親の信念を批判してはいけない。

・親の信頼を得る:(略)

・親にオープンに接する。(略)

・親を気遣う態度を示す:君が親の愛を知りたいように、君からの愛を親は知りたい。(略)

・君の努力だけではどうにもならないとき:大人の助けが必要だ。たとえば、親戚、大人の兄や姉、先生、家族の友人、両親の友人、牧師、ソーシャルワーカーなどだ。多くは君のことを心配し、喜んで君の力になりたいと思っている。

荒堀憲二(静岡県伊東市立伊東市民病院院長)

発行・健学社

千代田区富士見1-5-8

TEL.03-3222-0557  FAX.03-3262-2615

URL  http://www.kengaku.com

親子の絆の原点を探る~動物たちの場合

心とからだの健康・3月号

~最近、親が子を害し、子が親を害するというような事件が増えている。現代社会において、親子の絆はどうなっているのだろうか。ここでは、動物と深くかかわり続けた筆者の実体験のなかから、その問題点を探り、人間社会の混迷の原因を考える。~

 今、私たち人間のつくる社会はかつてない混迷のなかにあるように思われます。考えるだけでもおぞましいような事件が日常のように起きていますし、とくに親が子を害し、子が親を害するというようなことは、長い長い動物の生態進化のなかで、排除されてきたはずの現象で、生き物としてあってはならないもののように思われます。事実、野生動物の厳密な観察を進めますと、動物たちが“種”を維持し、発展させるために、どんなに巧みに親子関係を構築してきたか、に一驚させられるのです。

 昔から「焼野の雉(きぎす)夜の鶴」という言葉がありますように、ひなを抱く親鳥は野火に襲われ自分が死の危険にさらされても、巣を離れずに子を守ることが観察されていますし、凍てつく夜に耐えながらひなを守る親鳥の姿は人々の印象に強く残ったのです・・・・・

・・・(以下略)・・・

中川志郎(元上野動物園園長・日本動物愛護協会理事長)

発行・健学社

千代田区富士見1-5-8

TEL.03-3222-0557  FAX.03-3262-2615

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子ども社会にもIBSは急増している

心とからだの健康3月号

最近、登校直前、通学途中や授業中、不意な腹痛に襲われ、便意をもよおしトイレに駆け込む、こんな症状が慢性的に続く過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome ・IBS)が急増しています。文字通り症候群であって、検査をしても、かいようや炎症、がんなどの器質的な大腸の病気がないのに、腹痛と下痢や便秘などが長期間続く病気で、腹部膨満感、嘔気、排ガス(おなら)などを伴うこともしばしばありますが、QOL(生活の質)を大きく損なうだけに大変厄介な病気です。一般に若い世代(20~30歳代)に多いわけですが、最近では小児から学童にも男女とも増えています。

原因は精神的ストレスが自律神経を乱し、腸の運動異常が起こると考えられていますが、ストレス社会を反映した現代病と考えられます。実際に患者の多くは電車やバスの中、会議中など緊張すると症状が強まり、休日家でくつろいでいると症状が出ない傾向にあります。これを子ども社会に当てはめますと、通学途上、授業中、バス旅行、修学旅行、その他学校の行事に合わせるようにして発症しますので、不登校につながりかねません。また、いわゆるいじめにもつながりかねません。

一般に大人もそうですが、性格的にまじめできちょうめん、情緒不安定で内向的といったストレスを受けやすいタイプの人に多くみられます。

治療法の基本は生活指導と食事指導です。一口に説明することは困難ですが、ストレス回避の直接対応、日常生活の習慣改善、食事指導、とくに腸内環境を整える(腸内細菌の改善)ことを行います。効果的な治療法は確立していませんが、まず症状を理解してあげて、ストレスを緩和することが大事かと考えます。

平塚 秀雄(平塚胃腸病院理事長)

健学社・発行

千代田区富士見1-5-8

TEL.03-3222-0557  FAX.03-3262-2615

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